こんにちは。
私は、普段は丸田病院で薬剤師として働きながら、暮らしに役立つお金の知識もお伝えしているファイナンシャルプランナーの藏屋景子です。
病院のコラムで「医療とお金」にまつわるお話をしていきたいと思います。
今回のテーマは「ふるさと納税」です。

みなさん、ふるさと納税したことありますか??
「ふるさと納税って聞いたことあるけど、よく分からない。
返戻品がもらえて、なんかお得になるって聞いたけど・・・。」
って思っている方いませんか?
今回は、ふるさと納税の仕組み、実際の使い方をお伝えしたいと思います。
ぜひチャレンジしてみましょう!
ふるさと納税は“税金の前払い”
ふるさと納税は、簡単に言うと 「住民税や所得税の前払い」 です。
- 好きな自治体に寄附する
- その金額のうち 2,000円を除いた額 が、翌年の住民税や所得税から引かれる
だから「節税」というより「税金の使い道を自分で選べる制度」なのです。
仮に10,000円を寄附した場合のイメージです。
| 内容 | 金額 | 説明 |
|---|---|---|
| 寄附した金額 | 10,000円 | 好きな自治体に寄附します |
| 自己負担 | 2,000円 | どんな人も必ずかかる自己負担です |
| 税金の控除 | 8,000円 | 翌年の住民税などがこの分だけ減ります |
つまり、実質の出費は2,000円だけで、応援した自治体から返礼品を受け取れる仕組みです。
ふるさと納税は「お金が戻ってくる制度」ではなく、翌年の税金が減る制度です。
現金で返ってくるわけではない点に注意しましょう。

そもそも税金はどう払っているの?
みなさんが働いて収入を得ると、所得税と住民税がかかります。
- 所得税は、毎月のお給料から自動的に引かれています。
- 住民税は、前年の収入に応じて金額が決まり、翌年の6月から毎月のお給料から自動的に引かれます(特別徴収)。自営業の方などは自分で納付(普通徴収)します。
つまり、ふだんは「知らないうちにお給料から引かれている税金」を払っていることになります。
会社員であれば、所得税も住民税も給料から差し引かれています。
会社員・公務員の方なら「ワンストップ特例」でOK
「税金が安くなるっていうけど、確定申告って難しそう…」と思う方も多いですよね。
そんなとき便利なのが ワンストップ特例制度です。
これは、確定申告をしなくてもふるさと納税の控除を受けられる仕組みです。
条件はシンプルで、
- 寄附先が 5自治体以内 であること
- 医療費控除など、他に確定申告が必要な理由がないこと
この2つを満たせば利用できます。
つまり、年末調整だけ会社に出して所得税を精算している方は利用することができます。
多くの会社員は当てはまるのではないでしょうか。
ワンストップ特例をしてみよう
流れとしては以下の通りです。
- 寄附をする
インターネットのサイトや自治体HPから寄附をします。 - 申請書が届く
寄附先の自治体から「ワンストップ特例申請書」が送られてきます。 - 記入して返送する
名前・住所などを記入し、マイナンバーカードや免許証のコピーを添えて返送します。 - 翌年の住民税が減る
翌年6月以降の給与明細や納税通知書で、控除が反映されます。
では、実際にやってみようと思います。
都城市のふるさと納税を実際にやってみました
丸田病院のある宮崎県都城市も、ふるさと納税の寄附先として人気の高い自治体です。
宮崎牛や地元の焼酎、どれもおいしいですよ。
今回は、実際に都城市のふるさと納税サイトを利用して、ワンストップ特例の手続きを体験してみました。
ちなみに、都城の総合病院で働いていた時、入職してきた医師が言っていました。
「都城市のふるさと納税を毎年楽しみにしていたが、赴任して住民票を都城市に変更したらできなくなって残念です!!!」
かわいそうですが、笑いました( ´∀` )
そうなんですよ、自分の住んでいる自治体へのふるさと納税はできないのでご注意ください。
ちなみに我が家は都城市のお隣・三股町のため都城へのふるさと納税が可能なんです。
Step1 都城市のふるさと納税ページを開く
都城市の公式ふるさと納税ページや、ふるさとチョイス・楽天ふるさと納税などのサイトから申し込みができます。

今回は都城市の公式ふるさと納税ページを利用します。
ふるさと納税の対象となる品目はとても多く、宮崎牛やお米、焼酎、地元の加工品など魅力的な返礼品が並んでいます。
Step2 寄附する品を選ぶ
ではどんな商品があるのか見てみましょう。
①トップページの「でかでかと都城市と書かれているところ」をクリックします。

②返礼品をカテゴリーから探すことができます。
今回は「牛」にしてみましょう。

③商品が出てきました!!
まだまだ多すぎるので、絞りましょう。
寄付金額を「15,001円~20,000円」にして検索してみます。

うわあ、たくさんあって目移りしますねー。
どれもおいしそう。130件も出てきました。

もう少し絞ってみようかな。
④キーワードに「すき焼き」を入れて検索してみます。

すき焼きといえば、めちゃイケの爆裂お父さんを思い出しますねー。すーき焼き!すーき焼き!
知らない方はスルーしてくださいね。
わあ、これおいしそうですねー。
⑤今回は食べ比べてみたいので、右上の「宮崎牛すき焼き用食べ比べセット600g」を頼んでみます!

商品の詳しい情報が出てきます。
⑥これで良ければ「カートへ追加」をクリックします。

⑦「寄附申請を行う」をクリックします。
他にも頼みたいものがある場合は、全て選んでからにしましょうね。

⑧基本情報を入力します。
ここからは、自分の情報を入力します。
住所とか払い方とかね。
注意事項もよく読んでおきましょう。
※申し込みが完了した時点で在庫確保なのでキャンセルできないという流れになってますね。
寄附方法を私は「クレジット決済」にします。自由に選んでくださいね。
寄付金額はすでに入力されているので、このままでオッケーです。

⑨寄附金の使途を選択します。
あなたが納めた税金を何に使って欲しいかを選びます。
私はいつも「子育て支援」を選んでいます。
特に希望がなければ、「市長におまかせ」もアリですね!

⑩ワンストップ特例を「利用する」にチェックを入れる。
めっちゃ重要です。
ここできちんとワンストップ特例制度を「利用する」にチェックをいれること。
さらに、下の性別、生年月日を入力していきます。

⑪基本情報を入力してから「配送情報入力へ」をクリックします。

⑫時間帯と配送先を指定する
お肉は冷凍で届くため、宅配ボックスでの受け取りはできません。
自分がいる時間帯がいいですね。
時間帯と配送先を選んだら「確認画面へ」をクリックします。

⑬確認画面が出てくるので、下にスクロールし「注文を完了する」をクリックします。

⑭寄附が完了。クレジット情報を入力します。
「クレジット決済へ」をクリックします。

⑮カード情報の入力
支払いするクレジットカードの情報を入力し、「確認画面へ進む」をクリックします。

⑯お支払い内容の確認
内容、決済情報を確認し「この内容で支払う」をクリックします。

⑰ワンタイムパスワードの入力。
カードによっては、クレジットカードに紐づけしてある携帯番号にワンタイムパスワードが届きます。
その番号を入力しましょう。そして「確認」をクリックします。

以上で、終了です。
Amazonや楽天市場で購入するのと同じような感じですね。
大切なのは、「ワンストップ特例を利用する」という欄があるので、チェックを入れておくことです。
私がこの手続きをしたのは2025年10月30日です。
申請書や品物が届いたらまた更新してお知らせしますね。
以降の流れだけ簡単に書いておきます。
すーきやき!すーきやき!
楽しみですねー♪
Step3 申請書が届く
寄附が完了すると、数日〜数週間で都城市から封筒が届きます。
中には「ワンストップ特例申請書」と返信用封筒が同封されています。
Step4 申請書を記入して返送
申請書には、氏名・住所・マイナンバーなどを記入します。
本人確認書類(マイナンバーカードのコピーなど)を添えて、返信用封筒でポストに投函。
これで手続きは完了です。
Step5 翌年の住民税が減る
翌年の6月以降、勤務先から配布される住民税の決定通知書に「寄附金税額控除」として反映されます。
これがふるさと納税による控除の実際の形です。
確定申告をしなくても、きちんと寄附額(自己負担2,000円を除く)が税金から差し引かれます。
今回は¥20,000円分の商品を選んだので、自己負担分を差し引いて¥18,000円が住民税から差し引かれているはずです。
体験してみて感じたこと
ふるさと納税は、思っていたよりずっと簡単です。
品物選びは楽しいですよ。
個人情報とカードの情報を入力するのがすこし面倒ですが。
特にワンストップ特例は、後から自治体から送られてくる申請書を1枚書くだけで完結します。
年末調整でも何もしなくてオッケーです。
「やってみたいけど難しそう」と思っていた方も、実際にやってみると手軽にできると感じると思います。
まとめ
・都城市でもふるさと納税ができます
・ワンストップ特例を使えば、確定申告なしで税金控除が受けられます
・寄附は応援と感謝の気持ちを届ける仕組み
・手続きは申請書1枚で完了!
意外とやってみるとあっさりできます。
自分の故郷や、通っていた学校があったところや、応援したい自治体にぜひ寄附をしましょう。
それでは、読んでいただきありがとうございました。