平成20年7月の句
■高千穂や夏越の空に雲も無く

■渾身の縄文杉の夏日かな

■熔岩岬寄せ来る南風は波に似て

■夏の日を醸す黒酢の甕の列

■向日葵の今日は悲しき眼をしたり
Date: 2008/07/30


平成20年6月の句
■蛍火を読み解く夜坐でありにけり

■晨鐘の雨の緑に染むばかり

■炎ゆる日や慈眼寺坂の真向かひに

■鹿の子の尻の白さが風を追ふ

■初蝉や木漏れ日だけが揺れてゐる
Date: 2008/06/30


平成20年5月の句
■春惜しむ蛇崩坂の樹々の影

■膽蜍立ち止りまた歩むなり

■夏めくや出島の高き異国の樹

■葉桜や橋を渡れば風の街

■月光を透かす若葉の若葉色
Date: 2008/05/31


平成19年5月の句
■白南風は海と空から佐多岬

■初夏や宙に弾けて光る雨

■影もまた真紅の薔薇に棲みゐたる

■ほととぎす風のさやぎに粉れざる

■麦秋や海へと続く飫肥の空
Date: 2007/05/31


平成19年2月の句
■天狼や樹に戻りたる樹々の影

■早春の名のみの風に光る峰

■残雪の光に溶けてゆく白さ

■早春の風に乱るる湖の藍

■春昼や言葉を忘れゆく父と
Date: 2007/02/27


平成19年1月の句
■一月や日向の国の光る海

■高千穂や青空見ゆる雪の果

■杇ちてなほ吠ゆる一樹や北風の中

■不凍湖や青き光を日に返し

■風の樹のさやぐ一日や春隣
Date: 2007/01/31


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